2011年12月25日日曜日

ヨーガヴァースィティ 08 :3 内臓を調えるアーサナ


3 内臓を調えるアーサナ



https://youtu.be/HwWoibS53Oc

内臓を含む身体を調えるアーサナ āsana*はいくつかの重要なものを習得するだけで充分です。この講座では次の4種類だけを学びます。

*本来はハたヨーガ haṭha-yoga の体系の最初の部門を構成するものです

  1. ジャーヌ・しールシャーサナ jānu-śīrṣa-āsana जानुशीर्षासन

     片脚をのばして上体の前曲げとそり上げを繰り返し、最後にひざ(ジャーヌ)に額(頭。しー ルシャ)をつける体位。


  2. パしチモーッターナーサナ paścima-uttāna-āsana पश्चिमोत्तानासन

     両脚をのばして、上体の前曲げとそり上げを繰り返し最後に前傾保持をする体位。


  3. スーリヤナマスカーラ sūrya-namaskāra सूर्यनमस्कार

     太陽(スーリヤ)に礼拝(ナマスカーラ)する 12 の動作からなる全身運動体位。


  4. ターラカナマスカーラ tāraka-namaskāra तारकनमस्कार

     星(ターラカ)に礼拝(ナマスカーラ)し、自分が輝く星になったイメージを持って行なう一連の横曲げ・ねじり・バランス系の全身運動体位。



ハたヨーガ haṭhayoga हठयोग


ハ ha は陽(プラス)エネルギー
た ṭha は陰(マイナス)エネルギー
ヨーガ yoga は調和合流(融和合一)

ハたヨーガ・プラディーピカー haṭha-yoga-pradīpikā の4章構成:

  • 1章 アーサナ āsana आसन (体位体操)で肉体のシコリをほぐし活気に満ちた平静状態にし
  • 2章 プラーナーヤーマ prāṇāyāma प्राणायाम (調気行)で体と息を調和させ
  • 3章 バンだ bandha बन्ध (封気行)でプラーナを抑制しムドラー mudrā मुद्रा (凝気行)でプラーナを集中し
  • 4章 らヤ laya लय (三味。サマーでぃ samādhi समाधि)で体・息・心のエネルギーは一つにとけ合う




ハたヨーガ haṭhayoga हठयोग の意味については諸説紛々としているが、Monier では a kind of forced योग (yoga) or abstract meditation (forcing the mind to withdraw from external objects ; treated of in the हठ-प्रदीपिका (haṭha-pradIpikā) by स्वात्माराम (svātmārāma) and performed with much self-torture , such as standing on one leg , holding up the arms , inhaling smoke with the head inverted &c) と説明している。当方で消し線を付した部分については、ハたヨーガ・プラディーピカー haṭha-yoga-pradīpikā では扱われておらず、インドの苦行者たちが勝手に苦行しているだけである。ha が何を意味し、Tha が何を意味するのかとか、haṭha でどういうことを意味するのかなどを詮索するよりも、ハた・プラディーピカー haṭha pradīpikā の4章全体を実修してみればよいことである。ヨーガヴァースィティの講習会では1・2章を学修した後、 クリヤー・ヨーガ kriyā-yoga を介してヨーガスートラ yoga sūtra 学修・ラマナマハルシ Ramana Maharsi 学修に進んだので、ハた・プラディーピカー haṭha pradīpikā の3・4章については取り上げなかった。日本語で読みたいという人は『佐保田鶴治 ヨーガ根本教典』があるが、誤訳が散見される。サンスクリットテキスト・英訳なら、などがある。アーサナは現象世界から現象源へのトリップの端緒にすぎないと言うこともできるが、ハた・プラディーピカー haṭha pradīpikā の1章を完璧に実修できる人は稀有である。