2011年12月14日水曜日

『ばガヴァド・ギーター bhagavad-gītā』略解 1 ラマナマハルシ選 42 節の要約


『ばガヴァド・ギーター bhagavad-gītā』略解1


ラマナマハルシ選 42 節の要約


アルジュナの妾:クルシュウナイ様、私をお救いください。
クルシュウナイ:Who are you?
アルジュナの妾:ワタクシメは「 アルジュナの妻」という名をいただいたヨーガ教師でございますが、マハルチンとかいうヨタモノが、聞くところによるとこのワタクシメを「 アルジュナの妾」とかコケにしたそうで、それ以来くやしさのあまり、夜も眠れず、昼寝をするばかり…
クルシュウナイ:誰にそんな芸名をもらったの?
アルジュナの妾:芸名とは失礼な!さるインドのヨーギニーからの拝命ですぞ!
クルシュウナイ:おお、こわ。ワタシ、コワイオナゴ、ニガテアルネ。
アルジュナの妾:そんなことはどうでもよいから、ワラワを救いたまえあれ。
クルシュウナイ:あらゆる苦悩は、『ばガヴァド・ギーター bhagavad-gītā』において解決済みじゃ。
アルジュナの妾:『ばガヴァド・ギーター bhagavad-gītā』は読んでおりませぬ。
クルシュウナイ:アンタ、ヨーガ教師をしていて、何を学修してきたの?
アルジュナの妾:ツル博士とかギヤイレタカナンダとかの偉い指導者に師事し、ジャパンではトップクラスのヨーガ教師でござる。
クルシュウナイ:まあ、経歴とか世間相場の評判はどうでもよいから、これをあげるから学修しなさい。
アルジュナの妾:教えるのに忙しくて、そんな分厚い本を読む暇はありませぬ。
クルシュウナイ:じゃあ、これだけでもオベンチョーしなさい。
アルジュナの妾:オベンチョーとかいうサンスクリットは知りませぬ。
クルシュウナイ:オベンチョーは発音の間違いね。お勉強ね。
アルジュナの妾:ふむ。42 節だけなら、電車の中でも読めるかも…
(ということで、ヨーガ教室への移動電車の中で次の 42 節に目を通したのでした…)

  1. サンジャヤは言った:
    彼に悲しみ押し寄せて
    涙あふれて目はくもり
    失意の[彼に]次の言葉
    語り始めたクリシナは (2.01)
  2. 聖師クリシナは言った:
    この身体はアルジュナよ
    田地として知られ呼ばれる
    これを知る者を名付ける
    「知田者」とそれの知者達は (13.02)
  3. 「知田者」とワレを知るがよい
    あらゆる田地のアルジュナよ
    田地と「知田者」の知識は
    それが真智とみなされる (13.03)
  4. ワタシはアートマン アルジュナよ
    万物のハートに住する
    ワタシは初めそして中間
    万物の終末でもある (10.20)
  5. 生まれた者に決まってる死
    死んだ者に生は確定
    だから避けられないことで
    君は嘆くべきではない (2.27)
  6. 生まれず死なずどんな時も
    カレは現象したりしなくなったりも又無い
    カレは不生・常住・不変・源初
    肉体で殺されても殺されない (2.20)
  7. カレは切られず焼かれずに
    ぬらされ乾かされもしない
    常住・遍在・堅固にて
    不動にしてカレは永遠 (2.24)
  8. 不滅と正しくアレ (tat) を知れ
    ソレで宇宙 (sarvam idam) は満ちている
    この不滅のものの破壊は
    だれも実行できはしない (2.17)
  9. 個的現象 (asat) 非実在
    超個現象 (sat) 不在無し
    両面真実見れるのは
    それら真理の照見者 (2.16)
  10. 遍満する精妙さ故
    エーテルが汚れないように
    どこにでもいて身体中
    そのようにセルフ汚れない (13.33)
  11. ソレを照らさない太陽
    月も火も照らすことはない
    ソコに行き着き帰らない
    そこはワタシの至高居所 (15.6)
  12. この非顕現こそは不滅
    ソレは究極の目的
    ソレを得る人もどらない
    ソレが究極の至聖所 (8.21)
  13. 慢心も迷妄も無く執着癖を克服し
    至高のセルフに常に住し欲望を離れ
    快苦などの相対から解放され
    人は迷わず行くあの不滅の居所へ (15.05)
  14. 聖典の規定捨てる者
    行為欲望下で行ない
    その者完成得はしない
    幸福も至高の境地も (16.23)
  15. 等しくすべての存在に
    住んでいる最高主[セルフ]
    現象滅すも滅しない
    [ソレを]観る者[真に]観る (13.28)
  16. 揺るがぬ帰依でなら可能
    ワタシがそのように アルジュナ
    真に知られ見られること
    帰入されることも可能 (11.54)
  17. 真実度に応じ各自の
    信仰はあるアルジュナよ
    人間は信仰から成る
    信仰通りに人は成る (17.03)
  18. 信不退ならば真智得る
    真智に依拠 感覚制し
    真智を得たあと寂静に
    速やかにかれは到達す (4.39)
  19. 常に専念する者に
    ワタシに敬愛心を持ち
    ワタシは与えるブッでぃヨーガ
    それでワタシに至り着く (10.10)
  20. かれらへのあわれみの故に
    無知から生じた暗闇を
    ワタシはこわす個々の内で
    輝く真智の灯明で (10.11)
  21. しかし真智でこの無知を
    人が内で滅すとき
    太陽のような真の智は
    照らし出す あの至高者を (5.16)
  22. 感覚は高次と人言う
    感覚より高次は感情
    感情より高次は思考
    思考より高次カレ・アートマン (3.42)
  23. 思考(知性)を超えるものを知って
    自己を自ら律しつつ
    敵を倒せよ! アルジュナよ
    欲望という強敵を (3.43)
  24. あたかも燃える火がたきぎを
    灰に帰してしまうように
    真智の火はすべての行為を
    灰に帰してしまうだろう (4.37)
  25. 人のあらゆる所業から
    欲望と当てが無くなって
    真智の火で行為(を)焼いた者
    識者たちは賢者と言う (4.19)
  26. 欲望と怒りを離れて
    思考制御した行者に
    ブラフマ・ニルヴァーナ近くに
    存在する 自己知る者に (5.26)
  27. 徐々に心を静めゆき
    堅固に保たれた理性で
    心を自己だけに定めて
    他の何をも考えず (6.25)
  28. さまよい歩く時はいつも
    心が不安にあちこちと
    そこから心を連れもどし
    自己において支配すべし (6.26)
  29. 感覚/情・思考を制し
    静者は解脱を目標に
    欲望・恐れ・怒り離れ
    常に解き放たれている (5.28)
  30. すべての存在に自己を
    すべての存在を自己に
    ヨーガ専修者なら観る
    いつでも平等観を持(じ)し (6.29)
  31. 余念なくワタシを思念し
    崇拝してくれる者たち
    かれら常時専念者に
    安寧をもたらすワタシは (9.22)
  32. 智者で常に決定 (けつじょう)した
    一向帰依者は優れている
    ワタシは智者に好まれるし
    智者もワタシに好まれる (7.17)
  33. 多くの生涯経た後に
    智者はワタシに帰依をする
    クリシナこそ全てと見なす
    偉大な魂まれである (7.19)
  34. 聖師クリシナは言った:
    人が欲望捨てる時
    心の底から洗いざらい
    自己に自ら知足する
    真智の確立者と言わる (2.55)
  35. すべての欲望捨てている
    人は愛着無く行為
    私有欲も自意識も無い
    その人寂静に達する (2.71)
  36. 世間が恐れないその者
    世間を恐れないその者
    喜怒や恐怖や不安から
    自由な者彼はいとしい (12.15)
  37. 名誉・不名誉 同一視
    同一視味方・敵方を
    すべての計らい捨て去って
    グナの超越者と言わる (14.25)
  38. 人ただ自己だけで喜悦し
    自己に充足する者は
    自己ぎりにおいて知足知止
    人には果たすべき業無し (3.17)
  39. 自分の行為に当ては無く
    行為無しでももくろまない
    彼には万物に対して
    どんな当ても必要無い (3.18)
  40. たまたま得たので知足して
    相対を超えねたみ離れ
    成功・失敗平等視
    このようにすれば縛られない (4.22)
  41. すべての存在の自在主
    ハートに住んでる アルジュナよ
    すべての存在を動かし
    カラクリに乗せて幻力で (18.61)
  42. カレにだけ帰命するのだ
    全存在でアルジュナよ
    その恩恵から(至高の)平安と
    永遠の境地を得るのだ (18.62)

アルジュナの妾:クルシュウナイ様、電車の中で読んでみましたが、これは誰が選集したものなのですか?
クルシュウナイ:口にするのもはばかられる人類最高のグルじゃ。
アルジュナの妾:はばかりながらでも、その名をお告げください。
クルシュウナイ:名無しの権兵衛。
アルジュナの妾:は?
クルシュウナイ:無名の真実在 sat (Self) と一体のお方じゃよ。
アルジュナの妾:無名とは貫禄が無い。
クルシュウナイ:「アルジュナの妻」とか「 アルジュナの妾」とかは有名じゃよ。
アルジュナの妾:さほど有名というわけでもございませぬ。
クルシュウナイ:いや、名が有る偽物という意味じゃ。
アルジュナの妾:なんと言わはる。ツル博士、ギヤイレタカナンダ、そしてその師のシバカレナンダ様たちは、ヨーガの世界的権威ですぞ。
クルシュウナイ:そういう見解は苦しいわ。ワシはクルシュウナイ無苦だけを愛するのでな。名というなら、どの赤児でも持っておるし、権威とは「借り物の威力」であって、借金じゃよ。
アルジュナの妾:では、誰が貸しておるのでござる?
クルシュウナイ:That!
アルジュナの妾:that とは?
クルシュウナイ:tat!
アルジュナの妾:tat とは?
クルシュウナイ:42 節に書いてあっただろう?
アルジュナの妾:読んでもチンプンカンプン。わが永遠の恋人アルジュナの名が幾度か出てくるので、そこだけが気に入っただけで…
クルシュウナイ:アルジュナではなく、 聖師クリシナが教えていることを学ばなければ、なんにもならないではないか。
アルジュナの妾:もう一度読むのはめんどうなので、エッセンスをお教えください。
クルシュウナイ:You are the Self!
アルジュナの妾:私はセルフ?私はアルジュナの妻、いえアルジュナの永遠の恋人でいたいのでございます。
クルシュウナイ:アルジュナはセルフの内にいる。
アルジュナの妾:私もそこへ行きとうございます。
クルシュウナイ:行きなさい。
アルジュナの妾:どのようにして?
クルシュウナイ:世界を忘れ、名も忘れ、あだ名も忘れ、身も忘れ、感覚感情打ち捨てて、思いは手放し、我忘れ、さすればソコに、すべて在らん。
アルジュナの妾:おお、うるわしきソング。これだけを歌えばよいのですか?
クルシュウナイ:歌うのではない。実践実行するのじゃ。
アルジュナの妾:どのようにして?
クルシュウナイ:ヨーガハンシティのサイトに色々なレベルの人に見合った修行法が出ているわい。
アルジュナの妾:あんな膨大なサイトをのぞいている暇はございませぬ。あちこち教えに行かねばならないのに。
クルシュウナイ:教えるのをやめれば修行時間はたっぷりできる。
アルジュナの妾:それはできませぬ。教えるのが唯一の生き甲斐であるからには。
クルシュウナイ:クルシュウナイ。それではワシもお前に名を進呈しよう。
アルジュナの妾:ありがたき幸せ。名ならいくらでも。
クルシュウナイ:それではその芸名を告げよう。
アルジュナの妾:(ハラハラドキドキ)
クルシュウナイ:イチャツキナンダ。
(ということで、アルジュナの妾はその後もアタマの中のアルジュナとイチャツキ回り、教え回り、アタマのグルグル回りがやむことはなかったそうな…)