2011年12月10日土曜日

みんなのギーター2章68節

bhagavad-gItA 2.68


[テキスト]



[解説]


  1. だから人が強腕の士アルジュナよ: 自分の心という舟を、しっかりつなぎとめるためには、強い意志の力が必要です。アルジュナは、マハー・バーホー mahA-bAho と呼ばれることがあります。それは、大きな強い腕(の人よ!)を意味します。大きな強い腕があれば、しっかりつかむことができますね。それで、アルジュナの大きな強い腕は、強い意志の力も意味しています。強い意志の力を持っていても、迷ってしまったり、悲しんだりしていると、それを持っていることを忘れてしまって、自分の心をつなぎとめることができなくなってしまいます。自分は、なにを持っているのかをよく調べて、いつでも思い出せるようにしましょう。
  2. 人が諸感覚をそれらの対象から:五つの感覚器官の対象には、なにがあり、自分が誘惑されるのは、どういう対象なのかを、毎日気づくようにしましょう。
  3. すべての面で引き上げれば:これは、自分が誘惑されやすい対象だなとわかったら、そういう対象と出会ったときは、強い意志の力を出して、自分の心をしっかりつなぎとめましょう。それをいつでもできるようになれば、すべての面で引き上げる、と言えるのです。そのときには
  4. その者の智慧は確立している:と言えるのですね。マハー・バーホー、と呼ばれるようになりましょう。



[参考]


強い意志の力:荒波を泳ぎきるには、強い腕(体力)と意志の力が必要なように、人生の苦難を乗り切るには、やはり強い意志の力と心の落ちつきが必要です。自分の肉体的・精神的問題、家庭の問題、職場の問題、社会の問題、地球全体の問題と、以上のすべてを考慮の対象にするなら、生きていくには実に強い腕(体力)と意志の力・心の落ちつきと理性が必要です。あらゆる問題が自分の意識の中にあるにしても、その荒波にとらえられてのみこまれてしまうのでは、智慧があるとは言えません。荒波・高波をじょうずに乗り切るサーファーのように、人生の問題・苦難の場合も、その荒波にとらえられてのみこまれてしまうのではなく、それと一体になりながら乗り超えるのが、智慧を発揮するということです。みんなが巧みなサーファーになれるわけではありません。でも、流木でも荒波・高波と一体になって浮いています。この点も考慮しましょう。