2011年12月13日火曜日

みんなのギーター2章60節

bhagavad-gItA 2.60


[テキスト]




[解説]


ここでも、その意味がわかりやすいように、つぎの順番で読んでみてください。
  1. やっかいものの五感覚は:私たちが、どんなに、感覚にひっぱられてしまうかは、2.58 と 2.59 で説明されていましたね。自分の感覚を、やっかいものと感じられることができる人は、少しは気づきを持っていると言えます。
  2. 感覚制御に努力する智慧ある者:自分の感覚を、やっかいものと感じても、心が弱ければ、欲望に負けてしまいます。やっかいものと感じるたびに、2.58 の亀のように、心が感覚に負けないように、欲望の危険な世界から、頭や手足をひっこめるなら、そのひとは感覚制御に努力する智慧ある者と言われます。
  3. の心であってさえかまわずに強引に連れ去る:しかし、油断してはいけません。もうだいじょうぶと思っても、感覚の誘惑に負けてしまうことがあるのです。社会的に、あのひとはりっぱな人だと思われている人でも、盗みをしたり、うそを言ったりしていることがあります。そういう人たちは、欲望をガマンできるときと、できないときがあるのでしょう。皆さんも、ガマンできるときと、できないときがありませんか?ガマンできる強い自分と、ガマンできない弱い自分と、どちらもあるのですね。ガマンできるときを多くしていくと、自分の中にいる強い自分のほうが大きくなって、がまんできない弱い自分が小さくなってきます。がまんできる強い自分が、感覚の誘惑にいつでも勝つことができると、りっぱなひとの完成です。



[参考]


刷り込みの力と意志の力:刷り込まれてしまっている習性の力と、それを改めて新しい考え方と行動の仕方を確立しようという意志の力とは、綱引き競争のようなものです。習性の引力圏(…大脳と共にあります)から脱出しようとすると、強烈な引力を感じて、なかなか脱出できないものです。しかし、その引力圏から脱出してしまえば、まったくの別世界にはいれるのです。地球の引力圏から脱出するのに、紙飛行機を作って飛ばしてみても、なんにもなりません。本を読んでみたり、講話を聞いてみただけでは、紙飛行機を飛ばしてみる程度にすぎません。旅客機に乗って聖地巡礼をしてみても、引力圏内のことにすぎません。自分を人工衛星にして打ち上げるほどの覚悟が必要です。