2011年12月12日月曜日

みんなのギーター2章62節

bhagavad-gItA 2.62


[テキスト]




[解説]


2.55 から 2.61 までは、りっぱなひとになるためのことが説明されていましたが、ここでは、その反対のことが説明されています。
  1. 対象に想いを止める者にそれらへの執着が生まれ:皆さんは、いつも見るテレビの番組がありますか?毎日、あるいは毎週、同じ番組を見ていると、その時間がくると、かならず見たくなりますね?自分が注意を向けるものを、対象と言います。おなじ対象に、なんども注意を向けると、ますます好きになって、やめられなくなります。このように、離れられなくなると、執着(愛着)ができたと言います。
  2. 執着から欲望が生まれ:執着ができると、同じことをしたい、同じものが欲しいという、欲望が強くなります。
  3. 欲望から怒りが生まれる:欲望が生まれ、強くなってくると、もしその欲望の対象を見たり、持ったりすることができないと、腹を立てたり、または悲しくなったりします。皆さんの家でも、テレビの番組のことでけんかをして、だれかがおこったりしたことはありませんか?だれかがガマンをすれば、けんかにはならなかったのに、だれもガマンをしないと、けんかになってしまうのですね。だから、欲望がぶつかりあって、けんかになりそうになったら、自分の欲望をガマンすると、けんかをしなくてすむのですね。自分の欲望をガマンすると、執着が減って、りっぱなひとになれるのですね。



[参考]


損する集中:理想のモデルをいつも念頭に置いて集中し続けるのならよいのですが、私たちは習性上の対象に、毎日さらに集中するものですから、ますます欲望を増大させ、欲望がかなえられないと、激しい怒りを抱いてしまうことがあります。自分の怒りに気づいたなら、とりあえずは3呼吸の観察をするようにしましょう。息を静めると、冷静に考える余裕が出てきますから、そこでどうして怒ることになったのかについて内省してみましょう。その反省と共に、つぎはおこらないでおこうと決心する(=理想のモデルを念頭に置いて集中する)とよいのです。損をする集中よりも、得をする集中に切り替えるほうが賢いですね。